治療開始から10年経っての現在の様子

統合失調症について
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治療開始から気付けば10年が経過していました

私の妻が統合失調症を患い、初めて診察をうけ投薬を開始してから2021年で10年が経過しました。

統合失調症と診断されてそれ程月日が経っていない方の参考になればと思い、現在の状態を家族の目線から見た視点で書いておきたいと思います。

不安を煽る訳では無い事を最初に述べさせて下さい。

統合失調症は病状にかなりの個人差があり、治療の経過も個人差が大きいです。あくまでも妻という個人に限った話しだという事をご理解下さい。

寛解は今もしていない

寛解は今でもしていません。

調子が良かった時期が7〜8年目頃にあり、このままいけば寛解かな、と思っていましたが、

9年目頃から幻聴の兆候があり、今年10年目になると妄想状態に陥る事が3回ありました。

発症する原因は未だ判明していませんが、

急性期に入る前は何か本人にとって大きなストレスとなる出来事があった方が多い。

という研究データがあります。

私達家族が本人の負担にならない様努めていても、社会全体の環境がストレスとなってしまってはどうしようもありません。

障害者雇用で働いている

現在障害者雇用でパートとして働いており、現在4年目となります。

就業時間は一日4時間で、週に5日、品出しの仕事をしています。

休むことも多いですが、4年間勤務し続けており、本人も働く事に意欲的です。

陰性症状は波がある

恐らく治療開始から数年の方は陰性症状にかなり悩まされているのでは無いでしょうか。

妻も最初の2〜3年は無気力状態で、何も出来ない日が多かったです。

10年経った現在でも無気力状態になる日はあります。しかし、最初の頃と比べると明らかにその頻度は減っており、何も出来ない日が月に1日あるかな?という程度です。

1日というスパンで見ると、何もする気が起きないという時間が有る様に思います。

それこそ日によりけりで、数十分から数時間と日によって大きく波がありますし、一日中元気という日も勿論あります。

しかし、鬱状態になる事は多々あり、妻の場合パートをしておりますが、無気力状態とは違い、気分が落ち込み仕事に行けないという日はよくあります。

数日休めばまた元気に仕事に行けるのですが、うつ状態については割と頻繁に有ります。

この様に陰性症状については、

波はあるが確実に良くはなっている。

と言えると思います。

感情の平板化はほぼ無くなった

これに関しては現在ほぼ無くなったと言えます。

最初の頃は何を見ても、何をしても面白いと感じない様子でしたが、今ではテレビを見て笑っていますし、ゲームも楽しくしています。

感情豊かになり、統合失調症発症前の妻に戻ったと自信を持って言えます。

かなりふくよかになった

特に女性の方は気にされるのではないでしょうか。

薬の副作用でやはり太りやすいです。太りやすい分運動をしないと益々ふくよかになりやすいです。

妻は運動が元々嫌いだったので20キロ体重が増えた様です。

治療方法は持続性注射剤へ

以前までは投薬治療でしたが、一年程前からLAI(持続性注射剤)を中心に治療しています。

エビリファイのLAIを月に一度打ってもらい、陰性症状に効くという事からレキサルティを服用しています。

新薬という事で、治療を始めた頃の薬と比べると、利便性も効果も良くなっていると実感しています。

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