統合失調症と遺伝に関するデータ

統合失調症について
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統合失調症は遺伝する

統合失調症は遺伝する病気だという事が研究で分かっています。

実際、私の妻が統合失調症ですが妻の母親も統合失調症と診断されています。

遺伝的データ

統合失調症の遺伝に関するヨーロッパの家族研究

統合失調症発症者との関係統合失調症罹患者の%
配偶者(血縁関係のない者)1.00
甥/姪2.65
2.84
子ども9.35
兄弟7.30
二卵性双生児12.08
一卵性双生児44.30
Gottesman,McGuffin,&Farmer,1987より

上記のデータの様に遺伝的な要因が統合失調症の発病に関係しています。

まず一番に気にされるのが、子どもへの遺伝ではないでしょうか。

遺伝的な要因では子どもへ遺伝する確率は10%程度となっています。

配偶者に関してですが、血縁関係のない者、つまりは他人であり一般人となる訳ですが、1.00%つまり約100人に1人が統合失調症を発症するという知見はこのデータから明らかです。

子どもへの遺伝が約10%ですがこれを少ないと取るか、多いと取るかですが、

私個人的には少ないと捉えています。

勿論1.00%と比べると多いかも知れません。

自分自身が当事者でないからそう言えるんだと思われるかも知れません。

ですが考えてみて下さい。10人産んで1人に遺伝してしまうかどうかです。10人産んでその内の1人が確実に罹患するという意味ではありません。まず10人も子どもを産めませんよね。

それに親が統合失調症でなくても発症してしまう方も居らっしゃいます。

ですので私はそう考えるとあまり深く気にする必要はないと考えています。

統合失調症の環境因

統合失調症を発症してしまうリスクのある要因についてですが、様々な研究がされ色々な根拠が提示されていますが、確実な要因となるものは未だハッキリと分かっていません

親が統合失調症であると、その行動が子どもをひどく混乱させてしまう事も多々あるでしょう。

私の妻が幼い頃、母親が希死念慮が強く、よく死にたいと口にしていたそうです。それに行動もトイレに篭って壁をずっとガリガリと引っ掻いていたりと、幼いながらに母親は普通じゃないと思っていたそうです。

そういった環境が一つの要因となって、遺伝的要因、環境的要因が相互作用してしまい、子どもが発症しやすくなってしまうのではないでしょうか。

物事の捉え方や認知の仕方が一般的な家庭と比べると歪んでしまったり、急性期であれば子どもにとって大きなトラウマとなってしまう事もあるでしょう。

そうならない様、周りのサポートが大変重要になるのではないのかと思います。

当記事では、

『異常心理学 G.Cデビンソン・J.Mニール著』『統合失調症 村井俊哉著』

を参考にさせて頂きました。

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