統合失調症が再発してから一週間が経過して
統合失調症が再発と診断されて一週間が経ちました。
(再発と診断された経緯はこちら。)
結論から述べますと、再発と診断される前の状態にまで僅か一週間で回復しました。
僅か一週間で回復
正直身近で見てきた私が一番驚いています。
再発と診断された日、私がとても不安に思った事があります。
以前の様に回復してくれるのは一体どれほどの時間がかかるのだろう。
再発と診断されたのは治療を始めて10年、今回が始めての事でした。
つまり10年かけてここまで回復してきた訳です。それがまた振り出しに戻ってしまうのか。そう思った。
以前の様に戻るまで数ヶ月はかかるかと覚悟していた。しかしそれは良い意味で裏切ってくれました。
まず病識を本人がしっかり持てる事から始まり、陽性症状である幻聴は次第に消えていく。
そして陰性症状である無気力感、感情鈍麻が見え始める。
そして回復期に当たる睡眠。一日中寝る日もありました。
こうした一連の経過を一週間でたどり、再発から9日経った本日から職場にも復帰しています。
医学は進歩している
医学は日々研究されており、進歩しています。それをこの度肌でしっかりと実感しました。
10年前にはまだなかったLAI(持続性注射剤)や、エビリファイといった第3世代抗精神病薬。
レキサルティという陰性症状にも効果のある薬も開発され、
現在では陽性症状や陰性症状に効くのは勿論、認知機能も改善される効果のある新薬の開発も進んでいます。
抗精神薬はつまり抗ドパミン薬の事で脳に作用する薬であり、人間の脳は一人一人が違う事から、薬の効き方も一人一人が違う為、自分にあった薬を見つける事が重要と言われています。
話しが逸れてしまいましたが、10年治療をしていく中で本人に合う薬が定まっている事、
混乱状態や不安状態にある時(急性期)に打つ事でかなり効果のあるセレネースのLAIを打った事。
こうした抗精神病薬のお陰があって早期に症状が治ったものだと思われます。
身近な家族がしっかり支える心理療法も重要
治療していく中で薬物療法も大事な事なのですが、心理療法も同じくらい大事な事なのです。
この度私が気を付けていた事は、
- 理不尽な事を言われようが、こちらが感情的にならない事
- 本人が不安になる事(入院させる等)は絶対に口にしない事
- 仕事を休む事や家事が出来ない事について一切触れず、休む事に専念させる事
- 出来る限り一緒に居る事
- こちらがオタオタしたり不安がったりせず、絶対良くなると信じてどっしり構えておく事
これらの事を実践しました。本人が不安になったりしない様、安心できる環境を意識していました。
その甲斐あってのこの回復力だったのかどうかは分かるものではありませんが、効果があったのだと思っています。
薬物療法と心理療法は二つで一つです。どちらかを疎かにしていてはいけません。
当事者家族も大変な事は私自身も当事者家族であり、お気持ちはとても良く分かります。
しかし、それを乗り越えれる時が絶対きます。
途中で挫折しそうになる事もあると思いますが、周りの家族や友人に愚痴や相談をしたり、うまくストレス発散をしてバランスを取って生活して欲しいと心から望んでいます。
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