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症状が安定しない
慢性期に入って3年程であろうか(治療開始を始めて5年ほど)、若干症状が安定しなくなってきた。
ある日は一日中元気だったり、またある日は一日中しんどいと言っていたりした。
やる気が出る日と出ない日の差が非常に激しくなっていた様に思う。
仕事中にも幻聴が聞こえてくる事も月に何度かあったりもした。そういう日は仕事を早退していた。
アルコールの影響で不安定になる事が多い
しかしこの頃からだろうか、元々お酒好きな事もあり、ストレス解消の為かよくアルコールを飲むようになった。
勿論それだけ本人に余裕が出てきたとも言えるが。
薬とアルコールはやはり良くない。アルコールの飲んだ日は気分がズンと落ちる様になっていた。それに加えて嫌味を言ってくるのだ。しかも寝付きも悪く、中途覚醒もしばしば。
妻がアルコールを飲む日は毎日地獄であった。こちらも人間なのだ、嫌味ばかり言われて喧嘩になる事も多々あった。
口喧嘩になった際、普通の人と喧嘩になった時とは大きな違いがあり、非常にストレスが溜まる理由がある。
認知機能が低下しているが故にこちらの言った事を理解出来ない事が多いのだ。それが本当に辛かった。話しが通じないから何も解決にならず、ぶつけようの無い怒りを感じる事が多かった。
普段であれば傾聴したり、聞き流せたりできるが、喧嘩の時はなかなか応えるものがあった。
認知機能の低下が日常生活に影響してくる
認知機能の低下によって、こちらの話しが中々理解できない事は、周りの人間にとって大きな問題であり、ストレスとなってしまう。
これに関してはアルコールを飲んだ時だけではないが、普段からそういった事は多々あるのだ。
怒ったり文句を言ってくる時も子供っぽいのだ。普通に喧嘩できる事が羨ましい。お互いが思っている事を言い合える。喧嘩すらまともに出来ないのかと思った事すらある。
私の言った事の理解が出来ないからまともな会話がなかなか成立しない。まるで子供と話している様なのである。
ならば逆に子どもだと思って対応したら良いのではないのか。
これが良かった。驚く程対応が楽になった。
子どもだと思って安心させる言葉をかけたり、何度も説明をしてみたり、こちらが怒ったりせず、相手の言い分を聞いてあげれば良いのである。
病識が無くなる事がある
数えるくらいではあるが、時に妄想に囚われる事があった。
普段であれば、幻聴を幻聴として認識できていたのだが、それが出来ず妄想と現実の世界を行ったり来たりする事が何度かあった。
しかもこういった時に限って薬を飲む事を拒否するのである。
怠薬しない様、こういった時こそ周りはしっかりサポートしなければならない。
本人が現実の世界にいる時を狙って薬を飲んでもらう様にしたり、幻聴の事を本人が話している時に真っ向から否定したりせず、気分が昂揚しない様傾聴する事が大事なのだ。
その甲斐あって大抵数日経てば「やっぱり幻聴だった」としっかり病識を持つ事ができた。
病気に対する知識をしっかり周りが持ち、自分自身が投げやりにならずしっかり向き合う事が統合失調症の方をサポートする上で大事な事なのかと思います。
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